高齢者が介護施設で死亡した際の損害賠償

家族を預かっている施設の責任とは

ご家族を特別養護老人ホームやショートステイといった施設に預けている方にとって、何よりも心配なのは家族が安心して暮らせているかという点ですよね。
仕事や子育てで忙しい皆さんの代わりに、お年を召した方の面倒を見てくれる施設は近年増加の一途を辿っています。
今回は、こうした施設で死亡事故が起きた場合の損害賠償について詳しく見ていきましょう。

介護施設の責任とは

特別養護老人ホームを筆頭とした高齢者介護施設では、利用者の生命と安全、生活環境の整備に対して配慮する義務を負っています。
金銭を伴う契約関係である以上、介護施設側に求められる責任は重いものであると言わざるを得ません。
ただし、あくまで介護施設であることもまた事実ですから、その施設が安全配慮義務違反をしていたということが立証出来ない限り損害賠償が認められる可能性は低いといえます。

過失の有無が争点に

介護施設は治療を目的とした施設ではありませんが、利用者の担当医などから生活において配慮すべき事柄が伝えられていた場合には、それに注意を払わなくてはいけません。
例えば、主治医から嚥下障害が進行状態にあることを説明されていながら、呑み込みやすいような姿勢をとらせて食事に移るといった、当然すべき配慮を成していないケースでは、職員の安全配慮義務違反が過失とみなされます。
過失であれば不法行為に伴う損害賠償責任に繋がり、ひいては介護施設の使用者責任にも発展する可能性も否定出来ません。
一方で、主治医からの説明が一切なく、嚥下障害の兆候が見られないという状況の中で誤飲事故が起きた場合は、職員が施設の定める手順に則って食事の介助を進めているならば、予見することが不可能だった事故だったとして職員や施設には安全配慮義務違反はなかったと判断されます。

損害賠償請求は弁護士と相談を

ご家族を亡くされるような事故の後に損害賠償の手続きに移るのは心情的に難しいという人もいると思います。
そんな方の代わりに法的な手続きや証拠集めなどを行ってくれるのが弁護士という存在です。
ご家族が無くなった原因を明らかにしつつ、金銭という形で償いをしてもらいたいときは、ぜひ弁護士事務所をお訪ねください。